①即効性と持続性をあわせ持つバナナはアスリートの救世主!!
 バナナには消化されやすいブドウ糖や果糖、徐々に消化されるショ糖やオリゴ糖、消化されにくい食物繊維やでんぷん、炭水化物が含まれています。これらの糖質はその種類によってエネルギーに変わる速さが異なるため、バナナは即効性と持続性に優れた食品と言えます。つまり運動開始前にバナナを摂ることで、単糖類から速やかにエネルギーを、ショ糖や炭水化物から持続的にエネルギーを補充・供給することが出来ます。

②ミネラルやビタミンも豊富に含むバナナ
 バナナには、カリウムやマグネシウム・ビタミンB群が豊富に含まれています。
 カリウムは筋肉のエネルギー代謝のカギを握るミネラルで、筋肉の機能を調整して痙攣を防ぐ効果があります。また、血液降下作用があることも知られています。
 ビタミンB群は、炭水化物を効果的に燃やしてエネルギーに変えます。そして、運動で代謝が活発になると、汗とともにビタミンやミネラルも失われます。これらが不足すると、体力が低下したり疲れやすくなったりするなど様々な体調不良の原因となります。それを防ぐためにも、ミネラルやビタミンを豊富に含むバナナが効果的です。

③アスリートにお馴染みの
 アスリートにはお馴染みのBCAA(分枝鎖アミノ酸)も豊富に含まれています。BCAAは必須アミノ酸のうちのバリン・ロイシン・イソロイシンの総称で、筋肉のエネルギー源となる唯一の必須アミノ酸です。BCAAには、筋肉の材料となり、激しい運動による筋肉の損傷を防ぐ効果や持久力を高める・乳酸の発生を少なくし、筋肉疲労の予防・回復を早める効果なども期待できます。

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④まとめ
 バナナは食べてすぐに消化が始まり、約20分で消化が完了します。消化の早いブドウ糖や果糖は約15分後から吸収が始まり、消化に時間がかかるでんぷん・炭水化物は2時間ほどかけてエネルギーを作り続けると言われています。つまり、スポーツを始める30分くらい前にバナナを食べると、スポーツを始める頃には消化が終わるため腹痛にならずスポーツを楽しむことができます。また、スポーツが終わったら30分以内にバナナを食べると、効率よく筋肉を修復でき、体温を平常に戻し、疲労回復に効果があると言われています。ただし、糖質は摂取しすぎると脂肪として蓄積されるため、スポーツの前後に1~2本食べるのが適量といえるでしょう。