運動前に食事をする場合、運動をするまでどのくらい時間があいているかによって食べるものを変える必要があります。
消化をする際、多くの血液は消化器官に集まって消化活動を行います。その時に運動をすると、運動に使う筋肉にも血液が必要になり、消化活動が不十分になってしまいます。そのため、わき腹が痛くなったり、消化不良を起こしたりします。
逆に空腹のまま運動をすると、低血糖症になる可能性があります。
そのため、運動時には消化が終わっていること、糖分が補充されていることが大切になります。
≪ 時間別の食事メニュー ≫
運動10分前以内
液体ドリンクやゼリー状食品のような、消化・吸収性の高い食品を選びましょう。
同じ液体でも、ミネラルウォーターよりもスポーツドリンクを選ぶことをおすすめします。
(メニュー例)
・ポカリスウェットやアクエリアスのようなスポーツドリンク
・ウィダーインゼリーやカロリーメイトゼリーのようなゼリー状栄養補給食品
運動30分前
栄養価が高く消化吸収がいい果物やジュース。(固形物は消化が間に合わないので避けましょう)
(メニュー例)
・果汁100%ジュース、野菜ジュース
・バナナ、リンゴ、かんきつ類などの果物
運動30分~1時間
油分を使用していない糖質(炭水化物)を主体に、腹3~4分目を目安に食べましょう。
(メニュー例)
・具なしおにぎり1個程度
・カロリーメイトやソイジョイなどの固形栄養補給食品
・キャンディーやゼリーなどの固形物以外で油を使用していないお菓子
運動1時間~2時間
比較的消化吸収が早い糖質(炭水化物)主体の軽食にします。
油分や脂肪分が多く消化が悪い食べ物は避け、腹5~8分目を目安に食べましょう。
(メニュー例)
・具入りおにぎり
・野菜中心のサンドウィッチ
・食パン、ロールパン、ジャムパンなど(油分の多い調理パンは避ける)
・うどん、そば(0.5~0.8人前)
・クリーム系以外のパスタ(0.5~0.8人前)